新年のあいさつは、ビジネスからプライベートまで、相手との関係性や立場に合わせた適切な言葉選びが重要です。特にビジネスシーンでは、取引先や上司、お客様へのフォーマルなあいさつが求められ、細かなニュアンスや礼儀にも気を配る必要があります。一方で、恩師や友人、家族には、感謝の気持ちや近況報告を盛り込むことで、温かみのあるメッセージになります。
本記事では、年始のあいさつに役立つシチュエーション別の文例やマナー、注意点をご紹介します。ビジネスメールや年賀状の書き方に迷っている方や、友人や家族へ気持ちのこもったあいさつを送りたい方にも参考になる内容です。新年の始まりにふさわしい言葉を選び、相手に気持ちが伝わる丁寧なご挨拶を送りましょう。
年始のあいさつをして気持ちよく新年を迎えましょう

年始のあいさつは、単なる形式的な儀礼ではなく、相手との関係を深める大切なコミュニケーションです。家族や友人への心遣いはもちろん、仕事関係の方々にも適切なタイミングと内容で挨拶をすることで、信頼関係を築くことができます。
また、普段あまり連絡を取っていない方々にも年始のあいさつを送ることで、新たな交流や仕事のチャンスを得られることもあります。新年は気持ちを新たにする絶好の機会ですので、相手に良い印象を与えるチャンスでもあります。日頃の感謝を込めた年始のあいさつは、相手にとっても自分にとっても前向きな気持ちを生み出します。形式やマナーを守り、気持ちの良い新年のスタートを切りましょう。
年始のあいさつのマナー
年始のあいさつは松の内まで
年始のあいさつは、形式を問わず「松の内」までに届けるのがマナーです。
「松の内」とは、新年の門松を飾る期間を指し、通常は1月7日までとされています。ただし、地域によって異なる場合があるため注意が必要です。北日本や東日本では1月7日が一般的ですが、関西地方などでは1月15日までを松の内とすることもあります。
もし松の内を過ぎてしまった場合は、「寒中見舞い」として挨拶を送るのが良いでしょう。寒中見舞いは、松の内を過ぎて立春(2月4日頃)までの時期に送る季節のあいさつです。
また、ビジネスシーンでは、「仕事始め」から1週間ほどは「あけましておめでとうございます」を使用し、1週間を過ぎる頃からは「今年もよろしくお願いいたします」と言い換えるとよいでしょう。
目上の人には2文字以下の賀詞は使用しない
年始のあいさつでは、目上の人に対して「迎春」や「賀正」といった2文字以下の賀詞は避けるのがマナーです。これらの短い賀詞はカジュアルな印象を与えるため、会社の上司や取引先には不適切だからです。代わりに、「謹んで新春のお祝い申し上げます」や「あけましておめでとうございます」といった、丁寧な表現を使用することをおすすめします。
忌み言葉に気を付ける
新年のあいさつでは、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を使わないように注意しましょう。結婚式や祝いの席でも共通のマナーです。例えば、「絶える」「衰える」「枯れる」「去る」「滅びる」「失う」などの言葉は避けるべきです。また、「去年」という表現も忌み言葉に含まれるため、代わりに「昨年」や「旧年」を使うようにしましょう。相手に不快な思いをさせないよう、細部まで配慮した年始のあいさつを心がけましょう。
喪中の人には「寒中見舞い」または「年始状」を送る
自分や相手が喪中の場合、通常の正月のあいさつは避け、「寒中見舞い」や「年始状」として送るのが適切です。寒中見舞いは、松の内が過ぎた後から立春(2月4日頃)までの期間に送ります。一方、年始状は祝辞を控えめにした新年のあいさつで、特に東日本大震災以降、一般的になりつつあります。なお、立春を過ぎると「余寒見舞い」に変わるため、その時期を過ぎないように注意しましょう。
年賀状とメールは分けて送る
年賀状を受け取った相手にメールで返信するのは、あまり好ましくありません。手間を省くためにメールを使うことが増えていますが、送る相手や会社の意向、取引先の風習を考慮することが大切です。特に重要な取引先や目上の方には、手書きの年賀状が望ましいとされています。一方、ビジネスシーンでは年賀状に代えてメールで済ませることもありますが、その際には丁寧な文章と適切なタイミングで送るよう心掛けましょう。
年始のあいさつをメールで送るときの注意点
一斉送信(CCやBCC)は使わない
年始のあいさつメールを送る際に、特に注意すべき点は「CC」や「BCC」の使用です。特に「CC」は送信先のメールアドレスが他の受信者にも共有されてしまうため、個人情報保護の観点から不適切です。また、文章が同じ内容であっても、一斉送信せずに個別に送るのがマナーです。一斉送信をすると、相手に雑に扱われた印象を与えることがあります。丁寧に個別に送ることで、相手への配慮が伝わり、誠実な印象を与えます。
件名はわかりやすく
年始のあいさつメールでは、件名を簡潔でわかりやすくすることが重要です。例えば、「新年のごあいさつ|〇〇株式会社 〇〇部」のように、相手がすぐに内容を理解できるような件名をつけましょう。わずかな工夫で、ビジネスメールの第一印象が良くなります。
挨拶回りをする際のマナー
年始のあいさつとして取引先に訪問する場合は、マナーを守ることが大切です。年明けは多くの企業が業務で忙しい時期であるため、配慮を忘れずに挨拶回りを行いましょう。訪問のタイミングとしては、できるだけ松の内(1月7日または15日)までに済ませるのが理想です。
手土産を持参する場合は、日持ちが良く、大人数でも分けやすい個包装のお菓子などが適しています。また、手土産を頂いた場合は、上座である入口から遠い側に置くのがマナーです。
【相手別】年始のあいさつに使える定型文

一般的な年始のあいさつ例文
誰に対しても送りやすい基本的な例文です。
謹んで新春をお祝い申し上げます。
昨年はお仕事をはじめ、プライベートでも大変お世話になり、心より感謝申し上げます。皆様が新年を、ご家族やお孫様と共に楽しくお過ごしのことをお祈り申し上げます。
私事ではございますが、〇〇から〇〇へ異動となり、心機一転新たな環境で業務に取り組んでまいります。今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
本年もご家族皆様が健康で幸せな一年をお迎えになりますよう、心からお祈り申し上げます。
令和〇〇年 元旦
【仕事関係】取引先への年始のあいさつ例文
取引先への年始のご挨拶は、フォーマルな表現でまとめます。また、営業開始日も記載しておくと親切です。
新春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様にとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
私どもも引き続き、より一層の努力を重ねてまいりますので、何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
今年も変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、新年は1月5日より通常営業に戻ります。
ご用命がありましたら、お気軽にご連絡ください。
令和○○年 元旦
【仕事関係】お客様への年始のあいさつ例文
お客様に向けた感謝と新年の抱負を込めたあいさつです。
新春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本年もより一層、皆様のお役に立てるよう尽力してまいりますので、引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
皆様にとって、今年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
どうぞ、今年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和○○年 元旦
【仕事関係】上司への年始のあいさつ例文
感謝の気持ちや新年の抱負を加えると、より印象が良くなります。
あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
今年も○○さんのご期待に応えられるよう、精一杯努めてまいりますので、ご指導ご教示のほど、よろしくお願い申し上げます。
本年が○○さんにとっても素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
令和○○年 元旦
【仕事関係】同僚への年始のあいさつ例文
普段の会話を意識して、堅苦しくなりすぎないように注意しましょう。
新年明けましておめでとうございます!
昨年はお世話になり、ありがとうございました。今年も一緒に頑張っていきましょう。
本年も引き続き、チームワークを大切にし、共に成長できる一年にしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
お互いにとって、充実した素晴らしい一年になりますように!
今年もよろしくお願いいたします。
令和○○年 元旦
【プライベート】恩師への年始のあいさつ例文
感謝の気持ちや近況などを伝えると、より心温まる挨拶になります。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
○○先生からいただいたご指導や励ましが、今も私の支えとなっています。今年も変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。
本年が○○先生にとっても素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
どうぞ、良い一年をお過ごしください。
令和○○年 元旦
【プライベート】親族への年始のあいさつ例文
家族間での温かい挨拶を伝えましょう。
新年明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になり、ありがとうございました。
本年も皆さまが健康で幸せな一年を迎えられることを心よりお祈り申し上げます。
今年も家族みんなで楽しく過ごし、たくさんの思い出を作りたいと思っています。お互いにとって素晴らしい年になりますように。
どうぞよろしくお願いいたします。
本年も変わらぬご縁を大切にしていきたいと思っています。
ご家族皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和〇〇年元旦
【プライベート】友人への年始のあいさつ例文
親しい友人へのカジュアルな挨拶です。
明けましておめでとう!
昨年は一緒にたくさん楽しい時間を過ごせて本当に嬉しかった。今年もよろしくね!
新しい年が、○○さんにとって素晴らしいものになるよう心から願ってるよ。今年も変わらず、いろいろなことを一緒に楽しもうね。
お互いにとって、充実した一年になりますように。
また会えるのを楽しみにしてるよ!今年もよろしく!
【例外】ホームページに掲載する年始のあいさつ例文
ホームページ等に掲載するのにおすすめの例文です。
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
当社は〇月〇日より通常営業を開始いたします。本年も、皆様により良いサービスを提供できるよう、一層の努力を重ねてまいります。
引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
皆様にとって、素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
令和○○年 元旦
まとめ:年始の心のこもった挨拶で、気持ちよく新年を迎えましょう

新年の挨拶は、日頃の感謝や新年の抱負を伝える大切な機会です。
一般的な例文から、仕事関係では取引先や上司、お客様へのフォーマルな挨拶、プライベートでは恩師や親族、友人への温かみのあるメッセージまで、相手との関係性に合わせた文面を選びましょう。特にビジネスシーンでは、礼儀や相手への配慮が重要です。プライベートな挨拶では、近況や感謝を含めることで、より心のこもったメッセージになります。
定型文を参考にしつつ、相手を思いやる気持ちを込め、新年を気持ちよく迎えましょう。
新年のあいさつって、相手やシーンによって言葉選びがすごく大事だよね?
そうだね。ビジネスではフォーマルさが求められるし、家族や友人には温かさや感謝を込めるのがポイントだよ。
年始のあいさつって、ただの形式じゃなくて人間関係を深めるチャンスでもあるんだよね。
その通り!日頃連絡を取っていない人にも送れば、新たな交流やビジネスチャンスにつながることもあるよ。
マナー的には「松の内」までにあいさつを済ませるのが基本なんだよね?
そう。地域差はあるけど、一般的には1月7日まで。ただ関西などでは1月15日までってこともあるよ。
なるほど。じゃあ目上の人に送るときは賀詞の使い方にも注意が必要?
うん。短い賀詞(迎春や賀正)はカジュアルすぎるから、目上の人には「謹んで〜申し上げます」が無難だよ。
忌み言葉っていうのも気をつけないといけないよね?
そう。「絶える」「去る」「去年」などは避けて、「昨年」や「旧年」に言い換えるのがマナー。
喪中の相手にはどうすればいいの?普通に年賀状は送れないよね?
その場合は「寒中見舞い」や「年始状」って形で、祝賀の言葉を避けた表現にするといいよ。
メールで年始のあいさつを送ることもあるけど、BCCやCCって使っちゃダメ?
基本的には一斉送信はNG!個別に丁寧に送るのがマナー。CCで他のアドレスが見えるのもよくないしね。
メールの件名は「新年のごあいさつ|〇〇会社」みたいにすると分かりやすいよね。
うん、それで内容がすぐ伝わるから印象も良くなるよ!
挨拶回りに行くときの手土産って何がいい?
日持ちする個包装のお菓子が定番だね。上座・下座のマナーも忘れずに!
年始の文例もいろいろあるけど、取引先やお客様にはやっぱりフォーマルが基本?
そうだね。「新春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」みたいな文で始めるのが無難だよ。
プライベートでは恩師や友人へのメッセージも大事にしたいな。
うん、「近況報告」や「今年もよろしく」って温かみのある言葉が喜ばれるよ!
- 正月の挨拶はいつまでに送るのがマナーですか?
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一般的には1月7日までが「松の内」とされ、正月の挨拶の目安です。ただし、地域によっては1月15日までの場合もあります。遅れた場合は「遅ればせながら」と一言添えるのが丁寧です。
- 「〜の候」「〜のみぎり」「〜の折」の違いは?
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どれも「〜の頃に」という意味で時候を表します。「候」はビジネス向けで最も格式が高く、「みぎり」はやや柔らかく、「折」はカジュアルな文書にも使えます。相手や場面に合わせて使い分けましょう。
- 時候の挨拶はLINEやメールでも必要ですか?
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ビジネスメールでは丁寧さを伝えるために有効ですが、LINEやチャットのようなカジュアルな場面では省略されることが多いです。親しい相手なら一言添えると温かみが伝わります。
- SNS向けに使いやすい1月のカジュアルな挨拶は?
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「1月もよろしくね!🎍」「寒いけど元気にいこうね☃️」「明けましておめでとう!今年もよろしく✨」など、明るくポジティブなメッセージが好まれます。
- 1月の挨拶を英語で伝えるには?
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フォーマルには “I wish you a prosperous and joyful New Year.”、カジュアルには “Happy New Year! Hope you’re doing great!” などが使いやすいです。相手に合わせて使い分けましょう。
- 年賀状はメールで返信しても失礼じゃない?
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基本的には、年賀状を受け取ったら同じ形式で返すのが望ましいです。ビジネス関係や目上の方には特に注意しましょう。ただし、社内や親しい間柄では丁寧な文面のメール返信でも問題ない場合があります。
